
素材を使いたいとき、まずはネットで検索することが多いと思います。
手軽で早いし、無料で質の良いのものがいっぱいありますよね。
私もネット上の無料素材にはいつもお世話になっています。素材集よりもむしろネットのフリー素材を使うことのほうが多いです。
じゃあ書籍の素材集は必要なの? と思われるかもしれません。
ネットでこれだけたくさんの素材が無料で手に入るのに、その必要性はあるのか? と言われると、これはどんな制作物に携わるかにもよりますが、素材集もいくつか持っておくとすごく便利です。
それにやっぱり本になってる素材集ってクオリティ高いです。
もちろんネットで無料で手に入るものも高品質なものがたくさんありますが、その中から使いたいものを探すのはけっこう手間だったりします。
とは言ってもたくさん買う必要はないと思います。1冊のお値段けっこうしますよね……。
自分のよく作るデザインテイストに合いそうなものを何冊か持っておくと、いざというときに役に立ちます。
こんな素材集が活用しやすい
・主役級の素材より、さりげない脇役の素材が多めに収録されている
・よく必要になりそうなパーツが多めに収録されているもの
・得意なデザインテイストや、よく携わる制作物で使いそうなテイストのもの
これらを満たしていると使いやすいです。
活用できなかった素材集は悪いわけではなく、購入したものが用途に合っていないだけです。
もちろん、私にとっては良かったことが、お読みいただいたかたにとっても良いかどうかはわかりませんが、参考にしていただければと思います。
私が過去に買った素材集はどうだったかを振り返ってみた
素材集のテイストに偏りがありますが、ご了承ください……。
特に良かった素材集
きらきら素材集

これまで手にした素材集のなかで、いちばん助けられたんじゃないかと思うのはこれです。
これに一体どれだけ助けられたことか……! 井上のきあさん最高。
約10年前に購入して、ずっと手元にあります。
2008年、2009年頃って今ほどネット上に素材がなく(あったのかもしれませんが知らなかっただけかも)、しかも当時は今ほどネットを使っていなかったので、素材といえば書籍の素材集でした。
1冊が高くて何冊も買えなかったので、当時在籍していた会社のデザイナーメンバーそれぞれが別の素材集を購入し、お互いに使い合いっこしていました。私のものはみんなのもの。みんなのものは私のもの。
会社にも何冊かあった気がしますが、そんなにたくさんはなかった気がします。
その他の、良かった素材集
花花素材集
これも井上のきあさんの素材集です。
花モチーフは使うことが多かったので、花素材は必須でしたね。
花イラストのデフォルメ加減、リアルさ加減が絶妙。
大人かわいい背景と写真の素材集

「インジェクターイー」という会社さんの本。
見ているだけでも楽しめる、大人かわいい素材集。ナチュラルテイストのものが中心です。
紙や布、柄物の背景素材だけでなく、飾り罫やリボン、手書き素材などのパーツ類も収録されています。
写真素材もどれもめっちゃかわいいんですが、写真はほとんど活用していません。
どの写真もそれだけで主役級のおしゃれさなので、それであんまり使う機会がないのかも。素材を使いたいときって大抵がちょっとしたあしらいだったり背景だったりするので。
インジェクターイーさんの本ってどれもおしゃれで好きです。
素材集以外のデザイン本も、わかりやすいし掲載されている作例もセンスが良くって大好きです。
↓この本もインジェクターイーさんの本です。


かわいい素材BOOK

タイトル通り、かわいいモチーフがてんこ盛りの素材集。
特に、花のベクターデータが大活躍しました。背景素材も豊富です。
Sweet & Girlyかわいい素材BOOK /成美堂出版/成美堂出版株式会社
ナチュラル素材BOOK

ナチュラルテイストのかわいい素材が詰まった素材集。
葉っぱのイラストやタグ、飾り罫、ちょっとした手書き素材が便利。
Green & Natureナチュラル素材BOOK /成美堂出版/成美堂出版株式会社
個人的におすすめな、あると便利なジャンルの素材集
先に挙げた、
・主役級の素材より、さりげない脇役の素材が多めに収録されている
・よく必要になりそうなパーツが多めに収録されているもの
・得意なデザインテイストや、よく携わる制作物で使いそうなテイストのもの
で、さらに特におすすめのジャンルのものを挙げると、
・背景
・飾り罫・枠・吹き出し
・花
は、1冊は持っておくと便利です。
あと
・和風の素材、和柄
も急に必要になることがあったので、あると便利だと思いました。
会社の年賀状作って! とか、ページの特集テーマがお寺とか神社なので和風にまとめたいときとか。
おわりに
なんか長々と書いてしましましたが、シンプルに気に入ったものを買うという選び方もありだと思います。いろいろ書いておいてそれかい! って感じですが……。
載っているあるひとつの素材がすごく気に入って買ってしばらく放置してたけど、その他の素材が思わぬところで役に立つこともあったりするので、「役に立つかどうかという視点」「好きかどうかという視点」どちらも持っているとよいのかなと思います。