デザインセンスを磨くのにおすすめの本『センスは知識から始まる』

水野学さんの本 センスは知識からはじまる

センスってなんだろう?
気軽に使われる言葉だけど、説明が難しい言葉だと感じます。
デザインはセンスとか才能だとか言ったり言われたりしたこと…ありませんか?

才能とか感覚のようなつかみどころのないものと思われがちだけどそうではないんだ! 

ってことが、『センスは知識からはじまる』を読むとわかります。

・センスとは何か
・センスの磨き方
・センスの活かし方

がわかる本です。

著者の水野学さんってどんな人?

・good design company 代表
・クリエイティブディレクター
・慶應義塾大学環境情報学部特別招聘准教授
・熊本県キャラクター「くまモン」のデザインをした人
などなど

デザインなどの「センス」とは何かを学べる本

『センスは知識から始まる』は全5章構成。

水野学さんの本 センスは知識からはじまる

Part1:  センスとは何かを定義する
Part2:「センスのよさ」が、スキルとして求められている時代
Part3:「センス」とは「知識」から始まる
Part4:「センス」で、仕事を最適化する
Part5:「センス」を磨き、仕事力を向上させる

センスが良いってどういうことなのか、から始まって、センスアップの重要性や、センスを身につける具体的な方法が紹介されています。

センスの定義。センスとは?

センスとは知識の集積である。(P.74より)

知識にもとづいて予測することが、センスだと考えているのです。(P.86より)

この定義をもとに、センスを身につける方法の具体例が紹介されています。

センスを身につける方法・学ぶ方法

じゃあどうやって知識を増やせばいいの? と思いますよね。
本書では、知識を増やすには3段階のアプローチがあると書かれています。

知識を増やすための3段階のアプローチ

1. 普通のもの・王道のものを知る
2. 流行のものを知る
3. 共通項や一定のルールがないか考えてみる

たとえばファッションセンスを良くしたい場合、雑誌やネット、街を歩く人を見ていろんな着こなしをチェックしますよね。こんなアイテムあるんだ〜、とか。

その中で、これが流行ってるんだなとか、これは定番だなとか、こういう合わせ方のパターンがあるとか知識をインプットして、そこから自分なりにコーディネート。
インスタで見たコーディネートを真似したり、部分的にアイテムを変えてみたりするなかで、その人のセンスが出来上がっていく…という流れです。
ファッション以外もこのやり方は当てはまります。

自分の好みではなく、客観的に見てどうか?を考える

ファッションの例で言うなら、服を着る人の雰囲気、個性、体型、肌の色といった客観的な要素も大事です。あとTPOも。

思い込みを捨てて客観情報を集めることこそ、センスをよくする大切な方法です。(P.93より)

以前の私はほぼ好き嫌いだけで着る服を決めていて、その当時の写真を見ると、なんでこんな格好してんの!? ヤバい!って自分で思うぐらいイケてないのです。
なんでこんな合わせ方するのか、なんでだぶだぶの服ばっかり着ているのか、カジュアル系の服ばっかりだなぁ……ツッコミどころ満載。

でもそれから骨格診断やパーソナルカラー診断を受けたり、服の着こなし本やインスタグラマーさんの着こなしなどを見て、今では多少はマシにはなりました。(当社比)

知識もそんなになかったし、客観視する力も全然足りなかったんだなぁと思いました。

不勉強と思い込みはセンスアップの敵

いつもの行動パターンと違うことをする

「知識を集めることと客観的になること」の逆は、
「不勉強と思い込み」。

思い込みって、思い込んでることに自分でなかなか気がつけないですよね…。

じゃあどうすのがいいかというと、いつもとちがうことをするのがいいそうです。
思い込みの枠を外せるから。
それも、ちょっとしたことでOK。
いつも手に取らない雑誌を見る、普段観ないTV番組を観る、いつもと違うルートで職場に行く、浴槽に入る向きを変えてみる、自分と違う職業の人と話す、など。

だいたいいつも同じ店、頼むメニューはワンパターンとか、買い物する店ははいつも決まっている、という方は多いんじゃないでしょうか。
私もつい食べ慣れてるものばかり注文していたり、同じような行動パターンをとりがちです。
なんとなく安心感があってそうしてしまう。

いつもと違うことをやってみることで、いかにルーティーンに取り囲まれているかが実感できます。

リアル書店に足を運ぼう

買う本が決まっているときにamazonなどネット書店は便利ですが、ぶらぶら歩き回って思ってもみなかったものを見つけたりできるのはやっぱりリアル書店。

こまめに書店に足を運んで、あれっと思ったものを手に取ってみる。
これを続けていくうちに、「知識を身につけよう」という気持ちではなく「知りたい」という知的好奇心の扉が開かれていくと水野さんは書かれています。

がっつり勉強する感じではなく気楽に楽しくやろうという感じなので、いつもと違うことをしてみたり本屋さんに行ったり、楽しみながらやっていこうと思いました。

おわりに。センスの身につけ方や活かし方がわかる本!

センスは誰にでもあって、それを自分で磨くことができるんだという前向きな気持ちになれます。

・センスアップしたい人
・自分はセンスがないと感じている人
・クリエイティブ系の仕事についている人

はぜひ読んでみてください。