
『けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本』を読みました。
他のかたのブログやtwitterなどで見て、良さそうだな〜と気になっていたんです。
読んでみたら……
こういう本、もっとはやく読みたかった!!
って思いました。
グラフィックデザイナーなりたてのときにこの本があればよかったのに。
初心者〜長くデザインに携わっている方まで、役に立つことがいっぱいです。
掲載されている作例はほとんどが紙媒体ですが、グラフィック・Web問わず使える内容だと思います。
デザインが学べる本『けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本』感想
新米デザイナーの「いまいちさん」が作ったいまいちなデザイン例と、先輩デザイナー「しゅっと先輩」のイケてる例を比較しながら、デザインのポイントを解説している本です。
NG例とOK例が比較されていて、どこをどう直すと良くなるのかが解説されているのでわかりやすいんです。
特に、NG例がすごくリアルに再現されています。
このリアルさはすごい……。
まさにこんなやつ作ってましたね…(というか今でもやってしまう)
いまいちさんの言っていることが「あ〜!あるある!」ってことばっかりで、どこがどうダメなのかがはっきりわかるので納得しながら読みすすめられます。
たとえば、
「おしゃれな写真を並べてるのになんとなく地味だなぁ」とか、
「背景に負けないようにタイトルを目立たせたんですが…」
「堅苦しくってリラックスできる感じがしないのはなんでだろう?」
「どこかで見たことあるような特徴のないレイアウト…」とかとか。
そうしたつもりなのにそうなっていない例がいろいろ。
これ読んでるとき、ちょうどとあるキッズ向けのデザインをやっていたんです。
本に載ってるキッズ向けポスターの例が参考になりました。
私が作っていたのはポスターではないんですが、書いてあることがそのまま役立ちました。
いまいちさんは、キッズ向けなのでにぎやかにしようとイラストを散りばめたり背景に柄を敷き詰めたりしているんですが、なんか間延びしていたりタイトルが目立っていなかったり。鹿とリスのイラストが同じ大きさだったりするんですね。
まさに私やん。ってなりましたね……。
ここで先輩デザイナーのしゅっと先輩のアドバイス。
上から下へ目線が流れるようにすることや、
タイトルへの視線の集め方、
見出しのデザインを工夫してすっきり見せることなど、
どれもすぐに活かせることばかり。
いまいちさんとしゅっと先輩のやりとりもリアル…。
デザイン初心者の人〜仕事にしてる人まで、理解しやすい本です。
たくさん作例が載っていてパラパラ見てるだけでも参考になります。
今度使ってみようと思えるアイデアが満載です。
『けっきょく、よはく。』でデザインのコツを学ぼう
これを読んで、過去の制作物のリデザインをやってみたらどんなのができるだろう…と思いました。
昔作ったド下手なチラシを今作ったらどうなるかやってみたい。
「よはく」ってタイトルに付いていますが、余白のことに限らず良いデザインの作り方のコツ全般を学べる本です。
